「クイズ」
肩が凝る。腰が張る。目がしょぼしょぼする。原因はわかっている。ここ数週間、昼間は教習所に通って慣れない運転を訓練し、15、6年ぶりに学科の授業などというものを受け、家に帰ってきちゃぁ仕事をするという日々を繰り返しているせいだ。
疲労困憊−−文字どおり。作家になってから五年、こんなに疲れを感じたことはない。このまま行ったら、おれは確実にぶっ倒れるなという確信がある。それほど疲れている。
だが、どれだけ泣き言をいっても、編集者はゆるしてはくれんのです。なんでもいいから原稿をよこせ、この蛆虫野郎、といってわたしを責めたてるのです。
ああ……。
救いは、あと数日で卒業検定を受けられるということだ。まあ、落第するかもしれないけど、それにしたって、九月一杯かかるということはあるまい。
いや、しかし、最初の路上教習は怖かった。路上駐車をしているドライヴァーすべてを呪い殺したくなったし、実際、呪詛も口にした。本当に死ぬかと思ったよ。路上で運転するのがこんなに怖いのに、なんでおれは社会的無法者と呼ばれなきゃならんのだと憤ったよ。
だけれども、路上教習が進むにつれ、恐怖心は薄らぎ、運転が楽しくなってくる。け、運転なんて楽勝じゃんかよとうそぶきはじめる。ああ、やっぱりわたしは無法者なのかもしれない。犬のために車買うんだし、どうせぶつけたりするんだから、中古のおんぼろ車でいいといっていたくせに、やっぱり車を買うんならいい車が欲しいよなぁと思いはじめ、それまでは手を伸ばしたこともない車の情報誌を眺めては、あれこれと悩んでいる。
教習所で初めてハンドルを握ってから、たった数週間でこの変化。我ながらげんきんなものだ。でも、どうせ競輪場に何回も行ける金(負けると想定した場合)を使うんなら、いい車を買った方がいいよなぁ。
あ、わたし、岐阜のオールスター競輪に行く予定です。現場で見かけたら、気軽に声をかけてみてください。勝っている場合に限り、わたしは気さくな人間です。負けている時は最低のろくでなしではあるけれど。
疲れていてなにも書く気力がないので、ここでクイズ。
わたしが生まれて初めて買う車はいったいなんになるのでしょう?
このサイトのどこぞに解答する場所を儲けます。メーカー名、及び車種をお答えください。正解者には(多数の場合、抽選かな、やっぱり)なにかプレゼントを考えて用意します。着なくなったゴルティエのシャツとか、使わなくなったジッポーのライターとか(葉巻にオイルライターは最悪の組み合わせなので)。
というわけで、勝手にウェブマスターの仕事を増やしたところで、今回はおしまい。
(2001年08月31日掲載)
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