「FFX他」
お盆休み進行で地獄のようなスケジュールにさらされているというのに、なにが楽しくてなにが悲しいのか、FFXをプレイしている。困ったものだ。
だいたい、わたしはFFシリーズがそれほど好きではない。CGはそりゃ美しいんだろうが、ストーリーがちゃち(これをいったら、ほとんどのゲームに当てはまるのだが)で整合性がない、システムが無駄に繁雑、そしてなによりも、ゲーム中に挿入されているミニゲームがクズ。
それなのになんで忙しい最中にFFをやってるのかといえば、他に面白そうなゲームが見当たらないからであり、きらいであったとしてもゲームの持つインタラクティヴ性が麻薬のようなものだからだろうと思っている。あるいは単純に、わたしがアホだから。
FFX、プレイしはじめる前はシリーズ中でもストーリーはちゃんとしてるという話を聞いていたのだが、おいおいおいおい、どこがちゃんとしてるんだ? 例によってご都合主義のオンパレードじゃないか。死んでも「異界送り」されなきゃ、生きてる人間と同じように行動できるとはどういうこっちゃ? 異世界にやってきたくせに、なんでこの主人公は疑問をとことんまで突き詰めようとせんのだ? 夢だ? おのれら、おれを舐めとるのか!?
とまあ、逆上一歩手前。それでも、FF[だっけか? まるで幼稚な世界観を押しつけようとしていたあのクソみたいなストーリーよりはよっぽどましだが。ちなみにわたし、FF[はせっせとレアカード集めにせいをだしながら「おめえらみたいなアホなガキんちょが世界をおれに語るんじゃねえ!!」とモニタ画面に罵りまくっていたっけ。
それでもゲームをやめないのだから、わたしもいい加減アホだが。
しかしなぁ、なんとかせいよミニゲームをよ、スクエアさんよ。操作性の悪いチョコボゲームで0秒出せとか、雷二百回連続で回避しろとか、わらわら赤い蝶が飛んでる中たった三十秒で青い蝶七匹捕まえろとかよ、おれがおじさんだからできねえのかと思ってたら、ネット覗いてみると若い連中もできてねえじゃねえか。ストレス発散させるためにゲームやってんのに、ストレス貯めさせてどうするんだ? ブリッツゲーム、ありゃなんじゃ? もう、百試合もこなしてるのに、ワッカの聖印が出んではないか。ゲームに付加価値つけたいんなら、もっとましなもの考えろや、おう。
それもこれも、わたしがアホだからなのだが。嫌ならやめちゃえばいいのにそれをしないからなのだが。
モンスター訓練所のモンスターに一撃で全滅させられて血管がぷちんと切れる音が聞こえたと思ったら、わたしの足元で寝ていた愛犬があっという間に逃げていった。
だれか、大人が楽しめるRPGをきちんと作らないか? でも、そんなゲーム、売れないか。
ふう。
閑話休題。
自動車教習所に通いはじめた。といっても、まだ一日。学科の授業がたるい。道徳の授業みたいだ。周りは十代二十代ばかりで、三十半ばの生徒はわたしだけだから、しかたないのか。学校に行くのなんて、ほぼ十五年ぶりだ。わたしは学校が嫌いだ。好きだったためしがない。
世の中、なんか間違っているようなという思いが強まっていく今日このごろ。
そういえば、昨日見たWWFの「RAW IS WAR」に、あの銀髪鬼フレッド・ブラッシーが出ていた。いやはや、驚いたのなんの。車椅子に乗ってはいたが、WWFのベタなドラマ作りに一役買って、まだまだ健在ってな感じ。オールド・ファンにはなんとも嬉しい。
しかし、そのブラッシーに向かって「あんたもWWFも同じ、くたばり損ないよ」といってのけるステファニー・マクマホン・ヘルムスリーはいいなぁ。ただの台本にあるとおりの台詞なんだけど。これって、日本でいえば闘病生活を送っている上田馬之介あたりをリングに引っ張り出してきて「このくたばり損ないめ」と罵るようなもんだろう。日本じゃやれない。すごい話だ。
しかし、WCWのレスラーはほとんどみんなショボいが、ステーシー・キーブラの脚は見事だ。長くて美しい。脚フェチのわたしは、ただ見蕩れるばかり。WWFの女たちって、乳がでかいだけだったからなぁ。トリッシュなんて見事に幼児体形だからなぁ。WCWとWWFがドッキングしてよかったことって、やっぱステーシー・キーブラの脚につきるよなぁ。
というわけで、とりとめのない話はおしまい。
二週間ほど、夏休みください。更新休ませてください。だからといって、仕事休むわけではないのだけれど。それから、ネーム・バンク。ペンネームやらハンドルネームやらの架空の名前を登録してくれても、使いません。わたしが欲しているのはあなたがたの本名です。
登録してくれた方、ランダムではありますが、今後週刊新潮連載中の『無』、及びオール讀物連載中の『生誕祭』で使わせていただく予定です。
(2001年08月07日掲載)
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