Hase's Note...


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「コンフェデ杯 他」

 もう、かなり時間が経ってしまったのだが、コンフェデ杯の裏で行なわれていた嫌な話の続き。
 予選リーグが行なわれていた間、トルシエは毎晩のようにベンゲルと飲んでいたそうだ。
 なるほど。わたしは邪推する。
 ベンゲルにアドヴァイスを受けていたのか。だから、予選リーグでは人が変わったかのような采配を見せたのか、トルシエは。
 わたしはわたしの邪推がおそらく真実だろうと確信している。そうでなければ、予選リーグと決勝トーナメントでのトルシエのあり方の変化が説明できない。
 つまり、前回の「国辱」で書いた日本サッカー協会の某幹部は、トルシエがベンゲルに「ブラジル戦はどう戦うべきか」というアドバイスを聞いている時に現われて、トルシエの首を保証したことになる。
 やれやれ。
 コンフェデ杯の川口能活は素晴らしかった。日本準優勝の立て役者は中田ではなく、能活である。
 しかし、能活もフランス戦ではミスを犯した。あの一点は明らかに彼のミスだ。しかし、それでも、コンフェデ杯のMVPが能活であるという事実は変えられない。彼が鬼神のごとくゴールマウスを守らなければ、日本は予選を全敗していた可能性すらある。
 チームに多大な貢献をした能活に向かって、トルシエはこう怒鳴ったそうだ。
「あの失点はおまえの責任だ、馬鹿野郎!!」
 これは能活から聞いた話ではない。能活の名誉のために、念を押しておく。
 しかし、トルシエの態度は、良識ある人間のできることではない。エゴイストのくそ野郎にのみ、可能な態度だ。彼は決して自分の選手を守らない。選手の功績は自分のものにし、自分のミスは選手に押しつける。
 わたしは邪推する。
「黄色い猿ども、おまえたちはおれのいうことだけを聞いてればいいんだ!!」
 トルシエがそう考えているに違いないと邪推する。自分の邪推が的外れではないと確信する。
 そんな人間に、某サッカー協会幹部は頭をさげたのだ。W杯もおまえに任せると請け負ったのだ。
 やれやれ。
 横浜のスタジアムで、ウルトラスが「トルシエ・ジャパン!!」と叫ぶのを聞いて、腰を抜かした。
 やれやれ。
 日本サッカー協会が「国辱」に慌てて、わたしに情報を漏らした人間を血眼になって探しているらしい。
 反省するということはないのだ。
 やれやれ。
 カンヅメ中だったため、ローマ優勝の試合はCXで見た。スカパーの中継に慣れた人間には、あれは拷問だ。
 やれやれ。
 テレビ朝日のクイズ番組の収録にいってきた。サッカーに関するクイズばかりが出るからというので出演をOKしたのだが、4問中、直接サッカーに関わる出題は1問だけだった。わたしは全敗。タレントのYOUさんに「馳さんは識者チームじゃなく、タレントチームの仲間だよ」といわれた。たしかに。頭を悩ませてわたしが出した回答は「それは放映できません」と却下された。
 やれやれ。
 金子達仁も一緒だったのだが、金子はそのサッカーに関する問題を、ただひとり当てた。さすが、プロ。正解が出されたあとで、わたしもそのエピソードを思いだしたのだが、後の祭。
 やれやれ。
 とりとめがなくなってきたので、これで終わりにする。

(2001年06月21日掲載)

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