飲食日記
2003年10月6日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 昆布の佃煮と鮭のお握り一個ずつ。納豆。梅干し。キムチ。カクテキ。もずくのみそ汁。


 ネギトロイクラ丼。食っても食ってもなくならんぞ、イクラ。肉じゃがのあまり。冷蔵庫の中の野菜を適当に使ったサラダに市販の胡麻ドレッシングと中国黒酢を合わせたドレッシングをかける。キムチ、カクテキ。キャベツのみそ汁。
 食後、ゴーヤー茶と共に、Seleccion Robustosから、Romeo y Julieta. 吸い始めから2センチぐらいまではまろやかな味わい。その後、やはりえぐみが気になりはじめる。とはいえ、Romeoの熱心なファンではないわたしには、意外と好感触。

深夜
 蜂蜜小匙1を垂らしたヨーグルト。ブルゴーニュの赤ワイン3杯。ニッカのモルト2杯。またも、Seleccion Robustosから、Partagas Serie D #4. このロブストを吸うのは久しぶり。これまでに吸った4本より明らかにスパイシィだが、既存ものとは違ったまろやかなアロマ。コーヒーやカカオの香り。フローラルで、中にムスクっぽい香りもある。とてもビターなチョコレートの味わい。若々しいけど、えぐみは少ない。おお、5年後にはとてもうまそうじゃ。指が火傷するぎりぎりまで吸いきる。
 これまで、わたしはロブスト党だったが、こうもまめに葉巻を吸うようになると、なんだか中途半端なサイズじゃないかと思い始めている。うまいぞ、ここから先、もっとうまくなるぞと感じるころに吸い終わってしまうからだ。昼間吸うにはいいのだけれど、夜はちょっぴり寂しい。となると、わたしにとってもっとも好ましいのはロンズデールか、やはり。これまで敬遠していたチャーチルやダブルコロナにも挑戦してみようか。

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2003年10月7日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 肉じゃがのあまりの肉を乗っけたミニ丼。納豆。焼き海苔。昆布の佃煮。キムチ。カクテキ。キャベツのみそ汁。


 新潮社Aと広尾の中華レストランでコース料理。普通の中華屋にふたりなら、2、3皿注文して終わりだが、ここは小皿の料理がたくさん出てくるので嬉しい。コースゆえに内容は書ききれない。紹興酒4杯。
 食後、銀座へ。シングルモルトの水割りと共に、Ramon Allones 8-9-8 Varnished. うーん、極楽。後半、濃密なアロマよりビターさが勝って辛くなるけど、しばらく寝かせれば問題なさそう。いい箱を手に入れた。1時に帰宅。早々と就寝。

本日の喫煙本数−−不明。おそらく40本前後。

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2003年10月8日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 近所のラーメン屋で塩ラーメン味付け卵乗せ。汗っかきのわたしは夏場はラーメン食わんので、約半年ぶり。味玉がなんともいえずうまい。


 厚揚げと合挽肉、蕗、絹さやの味噌煮。ちょっと味噌が多すぎたかしょっぱい。さんまの飯鮨。キムチ。カクテキ。納豆。ジャガイモとワカメのみそ汁。腹七分目といったところ。
 食後、烏龍茶と共に、Zino Mouton Cadet NO1. ヒュミドール内の湿度がここのところ若干高めだったせいか、燃焼が遅く、煙が重い感じ。いずれにせよ、ドミニカン。

深夜
 サラミソーセージのスライス4、5枚。オリーヴの酢漬け3個。賞味期限切れのための消費なり。ポテトチップス少々。ボルドーの赤ワイン1杯。イタリアの甘い赤ワイン2杯。ニッカのモルト2杯。Cohiba Siglo VI. 購入後ちょうど一ヶ月。味が変わった、といいたいところだが、そこまではわからず。まあ、でもうまいからいいや。

本日の喫煙本数−−35本

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2003年10月9日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 昆布の佃煮と鮭のお握り、一個ずつ。梅干し一個。キムチ。カクテキ。ジャガイモとワカメのみそ汁。食っても食っても減らんぞ、キムチ、カクテキ、ジャガイモ。


 昨日の味噌煮のあまり。キュウリとキャベツの甘酢和え。イカ卵(イカの腹にゆで卵突っこんで似たやつ)。もずくの吸い物にコーレーグースを数滴垂らして。キムチ。カクテキ(これにて終了)。腹6分目。ご飯お代わりしてミニイクラ丼にして食おうかと思ったが、やめておく。後で、これが仇に。
 食後、ゴーヤー茶と共にAvo Domaine 10. 芯はドミニカンだが、周囲はなんちゃってキューバン。おお、これはこれでうまいぞ。

深夜
 というか、午後10時前ですでに空腹を覚える。晩飯、ちゃんと食っておかないとこういうことになる。昨日と同じく、サラミとオリーヴ。さらに、トウモロコシのトルティーヤチップにサルサソースを乗っけて食らう。ボルドーの赤ワイン1杯。ビール1杯(サルサソースが辛すぎて、ワインでは追いつけず)。イタリアの甘い赤ワイン2杯。ニッカのモルト1杯。最後のSeleccion Robustosは、Cohiba Robusto. 最初はハラペーニャのせいで舌が痺れていて味がわからず。途中から、そのアロマの奔流に弄ばれる。わお。なんだ、この葉巻は。絶え間なく現れては消えるアロマに、疲労困憊。うまいんだけどなぁ。しばし寝かせて落ち着きが出てくれば、最強のRobustoかも。

本日の喫煙本数−−40本。

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2003年10月10日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 前日と同じお握り一個ずつ。梅干し。キムチ。甘酢和えのあまり。もずくの吸い物にコーレーグース−−病みつきになりつつある。


 TBSのA氏、文春、広告代理店の人間らと、赤坂の某レストランへ。わたしの大のお気に入り。食事も酒も葉巻もすべてうまい。大将と奥さんも素晴らしい。が、ちょっとお高めなので、2、3ヶ月に一度しかいけないのが残念。お任せで多量の料理が出てきたゆえ、詳細書けず。酒も、黒ビールからはじまって、ワイン、日本酒、紹興酒、マデラワインなどなど。上海蟹とカレーパスタがなんてったって美味。食後、Hoyo de Monterrey Epicure #2, Saint Luis Rei Petit Corona, Vegas Robaina Unico と立て続けに灰にして、至福の時を過ごす。わいわいとくだらないことを喋りつづけながら、気がつくと午前1時をまわっていた。くまさん、遅くまですみませんでした。
 帰宅してマージの散歩、即就寝。

本日の喫煙本数−−40本前後。

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2003年10月11日
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軽い二日酔い。

 なし。


 乾燥讃岐うどんを茹で、もずく、下仁田ネギ、大葉と共に食す。もちろん、数滴のコーレーグース。食後、メールをチェックしたら、ウェブマスターから数通のメールが転送されていた。中に「食事は自分で作ってるんですか、それとも……」というものも。我が家の食事はすべて、おれが作っておる。


 炒飯、シューマイ、きのこを大量に使った中華風マリネ、下仁田ネギとワカメの中華風スープ。
 食後、プーアル茶と一緒に、Bolivar Bonita. パワフル。中華の後にあうね。

 深夜
 K−1の結果に大笑いした後で、イタリアの赤ワイン3杯、モルト2杯。Vegas Robaina famoso.

本日の喫煙本数−−30本。

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2003年10月12日
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 蜂蜜小匙1を垂らした牛乳一杯。


 どうしても食いたいという抗いがたい想いが募り、五反田へ。大田原牛のハンバーグ300グラム。脂混ぜご飯に痺れる。食後、コーヒーと共にCohiba Siglo VI. 大田原牛の脂と葉巻の煙、アロマが口の中で混ざり合って溶けあって……幸せ。


 ブロッコリーとアンチョビのパスタ。グリーンサラダ。イギリスのシガーショップに注文していた4年熟成の葉巻が届いたので、コーヒーと共に試す。Vegas Robaina Famoso.
 葉巻は熟成する。知識としては知っていたのだが、それを実感したのは、NOTEにも書いたように、同じ銘柄のこの葉巻だ。ヒュミドールの奥で1年ほど転がっていたもの。では、4年熟成はというと……絶句。とりあえず、わたしが感じた香りを羅列してみよう。カカオやコーヒー豆、ヴァニラの風味、蜂蜜の甘さ、ほんのりとしたキノコの香り、わずかな土臭さ、枯れた樹木、若草の清々しさ、なめした革の匂い、ドライフルーツ。そうしたアロマが秩序だって交わり、溶けあい、やがて、煎った麦のような香ばしさを中心にした香りへと変貌していく。あまりの旨さに呆然とし、指が火傷するぎりぎりまで吸いきる。98年、99年のキューバ産葉巻は天候不良で不作だったにもかかわらず増産した(アメリカ人どもの間で葉巻ブームが沸き起こったため)、ということでクォリティが低いとされているのだが、わたしが取り寄せたのは99年の葉巻。クォリティが低いといわれる葉巻でここまでうまいのなら、それ以前の葉巻はどれだけうまいというのか。早速ネットを徘徊して、スイスのシガーショップで97年のVegas Robainaを見つけた。即注文。連れあいに睨まれる。日本のこじゃれたシガーバーなんぞ、熟成のことをどこまで知っておるのだろう。日本でそういうものが売っておれば、買うのだ。だが、連中はなにも知らない。ただ格好をつけて、葉巻を売っているだけだ。

深夜
 4年熟成の葉巻の香りがまだ口の中に残っている。もう一本吸いたかったが、ぐっと堪えて、El Rei del Mundo Tainos. こちらは2年もの。軽いクリーミィな煙を吸いながら、想いは夜吸った葉巻に飛んでいる。ああ、だめだ。これは完璧にはまりこんでいる。イタリアの甘い赤ワイン3杯。ニッカのモルト2杯。F1グランプリ鈴鹿、久々に面白かったのう。

本日の喫煙本数−−20本。熟成葉巻の香りの余韻を台無しにするのが嫌で、夜はほとんど吸わなかった。

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